君を一人ぼっちにはさせないと誓う…10Ks構成における隠し味
前回のブログではジャニオタ半生の事しか書けなかったのでコンサートのことを書きたいと思う。
これは永遠のテーマだと思う。
コンサートは箱が大きくなると満足度が相対的に下がっていく問題。
小さな箱で触れ合える距離で肉眼で見える距離で見るコンサートは当然満足できる。
箱が大きくなるほど見えづらい席になる確率が増えていく。
宮野真守のコンサートにデビューから国フォまで通ってた身としては最初のライブハウスの感動からどんどん箱が大きくなる喜び、そして武道館でアリーナの当選率が低すぎてタイムラインが大荒れになったのが印象的すぎた。
その後計算してくれた方もいたが箱が大きくなるのはアリーナの席数はほぼ増えないがスタンド席が増えるからチケットが届いてうだうだ言いたくなるのは確率論上しょうがないのだ。
SKEのナゴヤドーム単独もまぁ色々あってオタの総意的にはあれは記念参加。という参加することに意味がある存在になっているし。
私の中ではギリギリアリーナレベルならなんとか満足できる席になれる確率は計算できると思っている。
ドームはファンサ(レス)がもらえるとかサインボールがもらえるとか認知されてたらアピール貰えるとかそういうのは完全に捨てた、同じ空気を吸うための数千円なのだと思っている。メンバーが吸って吐いた空気を肺に吸い込むための金額。円盤化しないかもしれないMCを確認しに行くための数千円。
でも今回の10Ksは完全にドームなのにアリーナレベル以上の満足度があった。
満足度はステージから席の遠さではなく、正面からの角度がどれくらいあるかで決まったように思う。
私が参加したのは4/30、5/1の東京ドーム2,3日目。
4/30は三塁側スタンド中程、5/1はド正面の40ゲート(所謂三階席)だったが、色々振り返ると5/1のほうが満足度が高いように思う。
4/30の満足ポイントはトロッコ上の亀梨がくるっと振り返ってお衣装がふわっとしてかわいくアピールしてきたのを肉眼で見られたところ。あれは後世まで私の中で語り継ぎたいと思う。かわいかった。
歌割りではなかったから(間奏か?)円盤化されないかもしれないしあのかわいさを見られる距離、角度だったのは5/1に比べてより近い席だったおかげだし、近いからこその良さはあると思う。
でもよりメンバーと自分の距離が短く感じたのは5/1の天空席だった。
自分なりにその理由を分析したので今回記事に起こしている。
私のフォロワーさんは嗜み程度のジャニーズ知識の方が多いのでなるべく平易な表現にしようと思うので、検索から来たガチジャニオタの人はそんな今更の話?とか、誤解を招く表現はやめてみたいなことも多々あると思う。
でもよりオタ以外の人にわかるような言い換えをして理解してもらいたいし、それを踏まえて良さを感じてほしい、在宅ジャニオタ、現場は他のジャンルにいるからこそ気づけた視点で書いていきます。
まず前提として今回のKAT-TUNのコンサートはグループとしての活動休止(正確には充電期間)前のラストライブだった。
私は東名阪のドームツアーの東京最後2公演に参加している。
ご存知のようにKAT-TUNとは6人のメンバーの頭文字をとったグループで、ご存知のようにもう3人しかいないのでKA(menashi)T(a)-T(suya)U(eda)N(akamaru)と無理やり3人で背負っているという体になっている。
ジャニーズにおけるメンバーの脱退は珍しいものではない。あのTOKIOだって最初は違う人がいてナガセは追加メンバーだし、有名なところではSMAPの森君がオートレーサーになるから抜けたこともある。ただ近年(と言っても15年くらいたつけど)では不祥事による脱退(NEWS、関ジャニ∞)があって脱退=不祥事のマイナスイメージが強いように思う。
KAT-TUNにおいてはまぁなんというかオタ側的にはなるようになっちゃった3人だから何とも言えないんだけどスキャンダルとか不祥事は否定できないしネガティブに捉えられてあれこれ言われても仕方ないんだけど、残った三人は初期のブイブイ言わせてた不良みたいなグループイメージほど悪いやつらじゃないんですよと言いたいのです。
…コンサートの話に戻ります。
ジャニーズのコンサートといえば一般人の想像するのは団扇をもってお手振りや投げチューされて王子様みたいなスパンコールキラキラひらひらのお洋服翻しててキャーって女の子たちが叫ぶみたいな感じだと思う。多分セクゾとかそうなんじゃないかな、行ったことないけどラブホリ王子ならやってそう
KAT-TUNのライブも確かにキャーって言いますけどでも厳密には違う。
「オラオラてめえら声だしやがれえええええええええええええ」
\ブヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイ/
10年前から変わらないオタのケツをたたいていくスタイル。
コンサート序盤の場を温めるところ、声出てるかー?って言われていえーい☆彡みたいなのは許してもらえない
腹の底から声を出さないと許してもらえないのだ。
必死で声出してやっともらえるのはありがと♡とかじゃない「やればできんじゃねーか!」だからね!
でもそのあとちゃんとMCで「今日のみんなマジで熱くて…高まっちゃうわ」とか言ってくるんだよ。ツンデレだな~~~
まぁそんな感じが基本に流れているのでレス乞食とかではないという前提を忘れないでいただければ。。。もしレスが欲しい!好きとか愛してるっていっぱい言ってくれなきゃやだ!という方はすみません、もしかしたら満足させてあげられないかもしれません。。。でもそれはそれでいいって開眼するかもなのでもしよければおつきあいください。
また脱線したので戻ります。今回の10Ksでどうして離れた席でもメンバーを感じることができたのか、満足できたのか。
(充電前)ラストライブだから否応なしに高まるとかそういうのもあるけどそういう部分じゃなくテクニックみたいなところにいくつか気づきました。
①本編前にグッズやムービーで10年間を振り返ることで各時期で一番楽しかった頃の気持ちを思い起こさせている
今回のグッズは白黒基調に今までの10年間のライブのロゴをちりばめたデザインになっています。
ずっと参加していた人はもちろん、いくつかしか行っていなかったとしてもその当時のことを嫌でも思い出します。今回の席が良席じゃなかったとしても、その時のライブが楽しかったなら楽しかった気持ちが思い出される。
グッズについては別エントリーで書きたいんですけど、ジャニーズのコンサートのグッズがかわいいのはこのコンサートロゴがあるからなんだな~と出戻りで気づきました。
多分どのGもコンサートロゴってあると思う。
でもSKEではこれ玲奈コンくらいからだよね?玲奈コングッズ鬼可愛いけどあれはあいりん監修だからだよなぁ。
コンサートタイトルはずっとあった。名古屋一揆とか変わらないこと、ずっと仲間なこととかSKE党決起集会、箱で推せとか。
そしてグッズはメンバーの写真のやつとコンサートタイトルと日にちと会場名が入ったくらいのTシャツ。
ロゴ作っておけばグッズもそれを基本に作ればいいんだから作ればいいんだよね。ちょっと器用なメンバーが描けばいいし、下手でもオタはメンバーが作った奴ならって軽率に買うし。
本店は昔たかみなのサーカスみたいなの(ちっちぇ)があったけどあれ盗作騒ぎになったからやめてしまったんかね。もったいないです。
10Ksの話に戻ります。
また開始前の3人からのメッセージ、そして今までのライブの映像を切り取ったムービーからの10Ksロゴで開始。今までの映像はその後も何度か使われます。
あ!これ見た!とかこれ懐かしい~とかその時の気持ちがほんと自然と思い浮かぶんですよね。亀梨の眉毛の角度と細さに懐かしみしかなかったな~
②ステージの位置、トロッコ花道だけじゃなく上下方向の移動がすごい
今回のステージ構成、メインステージから上手下手に横に伸びていて、アリーナの真ん中まで花道、そしてでべそがあって、そこから三方へトロッコあり、アリーナのブロック間も数曲小さなトロッコで移動可、三方に伸びたトロッコの先に左右には小さなサブステ、野球のホームにバックステージだった。
さらにバックステージとメインステージ間は大きなトロッコで回れる外周
三方に動くトロッコは1人乗りの小さなものだけどレーンがひかれていて早い動きも安定して動ける。外周のトロッコは高さがあり、スタンド中段と同じ目線になる。
これだけでもアリーナは角度のあるブロック以外は満足できるし、外周トロッコの高さがあるおかげでスタンドの客も肉眼でメンバーが見られて満足なのだ。
外周トロッコとアリーナ内トロッコ別のものでそれぞれ高さが違うのでアリーナ内とスタンドと分けて対応できるのはすごいし、嵐コンのムービングステージの印象が強かった(ムービングステージとはメインステージの先端がそのまま稼動してバックステージまでオタの頭上を透明なステージが移動していくジャニーズではおなじみのセットで一台数億円のものをドームコンでは複数使っているのだ。資金力とは。)
私は始まるまでムビステなし!?大丈夫なのアリーナのお客さん!と思ってしまったけど3人だからこそできる小回りの利く移動手段は本当に素晴らしいね。これ人数が多かったらあんな小さな小島みたいなステージは使えないからメインサイドバックと4ステージにしてもサイドステージが大きくなると外周が狭くなるしそしたらアリーナ圧縮されるもんね。
それだけではないのだ。横縦移動は上記のようにもうばっちりなのだが縦方向にもすごいのだ。
メインステージのセットの高さももちろんだがでべその部分が平成初期のウエディングケーキ並みにせりあがる!ここまでは想定内。バックステージで上にジャッキのように上がってくる。これも想定内(バックステージといっても三人で踊って余裕あるくらい広いし)
ここからなんだ。4/30に最初に度肝を抜かれたのは。
前述したように3塁側スタンド中段で見守っていた私。アリーナ内トロッコで小島みたいな狭いステージにメンバーが下りる。そこまでは想定内。
曲の途中でメンバーの周りに突然足元から柵が出現!そしてそのまま消防車の梯子のようなもので空高く上がっていくメンバー
バックステージの亀梨、両サイドステージにいたロバ丸は空高く飛んで行ったのだ!
なんだこれは!いやわかるんだけど、仕組みは単純なんだけど、メンバーがたっていたところに足元からスッと柵が上がった時に「き、近未来!!」と思ってしまった。。
5/1には3階席の正面にいた私は肉眼で確認できるレベルで亀梨がせりあがってきたときにEndless Shockで光一が二階席の手すりまでワイヤーで飛んできたときと同じ気持ちになった。
「私もコンサートに参加しているんだ。これは現実だ」
絵心がないので簡単な図でここまでをまとめた。
濃い青がいわゆるステージ、灰がアリーナ席部分、水色がステージの一部になっていた小トロッコ(紫)の可動域、赤矢印が大トロッコの可動域、星が縦方向に稼働できる場所である。灰のアリーナブロック間も動ける小トロッコがあり、炭ガスぶっかけられてたのをスタンドから見てました。スタンドにも立ち込める炭ガス臭は天空まで届くほどだったぞ~~~
距離はどうにもならない。席は決まってるし、高い場所はメンバーが近くまでいけないのは仕方ないと思っていた。
SKEの豊田スタジアムでは大箱は距離があるからと文句言うオタのためにメンバーがダッシュで上段天空席まで走ってきて、撮影タイムなるものがあったけどあの時私は近くに誰もメンバーは来ないし、移動中のメンバーがマラソン大会並みにゼイゼイ言ってたのを見て、これは果たしていい企画なのか?と疑問に思っていた。
大箱に挑むためには工夫がいる、そのためにいろいろ挑戦するのは正解だと思う。
今回の10Ksはメンバーはジッとしているだけでオタのところまで機材で引き上げるという手段だけど、これは資金力がなせる業だが、とても素晴らしい策だと思う。
肉眼でメンバーを見られるか否かは臨場感に大きな差が出る。そりゃ推しの表情まで見たくて野鳥の会するのもいいですよ。でもやっぱ双眼鏡越しにすることで自分とメンバーの間に何かが入ることでより距離を感じてしまうんですよ。
推しだけ見れればいいならいいけど自分の視界外でわちゃわちゃされたら見逃してしまうしね。
③メインモニターの使い方がすごい
モニター数がたくさんあるのももちろん満足度になっていると思うんだけど(ぐるっとすべての角度に8くらいモニターあった)
メインモニターの使い方がすごかった。
今回のテーマは10周年のお祝いであり、先日出たBESTアルバムを基調に進めている。だから全体のテーマも時空旅行、その船にGOLDで出航したのだ。
だからメインモニターにはメンバーを抜くとき以外は宇宙的なCGが流れることが多かったのだが、モニターの映像に奥行き(宇宙空間と後ろから流星のような光が次々に追いかけてくる)をつくることでメインステージの後ろの空間を演出してメインステージにいるメンバーが最奥ではないように見せる。
つまりメンバーと自分が端と端ではなく、奥―メンバー―自分とより近く錯覚させる効果があるのだ。
もちろんすべての時間そうしていたわけではないけど。
ダンス曲ではカメラが個々をきれいに抜くのは生のスイッチングでは難しい。だからそこでバックにそういった画像を入れてよりダンスの迫力を感じるように演出していたのでは?と思う。
スタンドマイクの曲などメンバーの運動量が少ないものでは個々をきれいに抜いていたり、DON'T YOU EVER STOPでは光るボールを投げてバックのモニターにその軌跡がでるようにしていたり、モニターとリアルの連動も随所に生かされていたし、春夏秋冬は綺麗な各季節のイメージの鮮やかな背景にしていたり。
あとこれはちょっと違うポイントになってしまうがサブモニターでは左上に曲名を終始表示していたのが初心者や他担に親切な仕様だな~と感動した。
もちろんガチファンならイントロで特定余裕です!って感じだろうけど全部の曲を知らないとか、アルバムでは聞き流してたけど実際聞いたら別物ののようだ!とかよくあることで、この曲何!?と思ったときにその曲名がわかるのは本当にありがたいと思う。
最近SKEのライブでは冒頭にモニターにタイトル、そしてメンバー名が出るが、曲名はずっと小さくでも出しておいたほうがいいと思う。とリクアワLVが初めてのSKE現場だった私は思った。
④特効がすごい。
火!水!火薬!煙!天からのレーザー!そして中丸ライトセイバー!
ここ屋内ですよね!?それに遠慮なしの特効の嵐。
レーザーなんて何本引いてた?数え切れなかった。
メインステージ側からの各角度からの大量のまっすぐなレーザーが自分とメンバーの間をレーザーライトでつなぐことで広い空間を意識させない、身近に感じる仕掛けの一つだったのかな~と思います。
単純にかっこいいってだけかもしれないけどね。
海に落ちた月光がムーンリバーとして空の届かない月に届きそうに感じるようなそういう演出かなぁとか。そういえばツキノミチとか久しぶりに聞きたいですね!!
STAR RIDERの中丸ライトセイバーもよかったですよ。ほんと。
天井に伸びた一本のレーザーを使う演出があったんですけど縦に東京ドームという空間を意識させたのはトロッコやセリで高さを物ともしてないことをアピったあとだからできる技だと思います。
トロッコ低かったり梯子なかったらあの演出は「ほへー…上、遠っ!」って感じに他人事のように受けたと思うんですよ
でもそれまでにさんざん縦の移動して上のファンにもアピールした結果、中丸のダンス自体が縦方向に大きく見えたんだと思うし、上のほうのファンには身近に感じたんじゃないかな~と思います。素人の考えですが。
初めてKAT-TUNのライブ行った時も炎やば!三階席なのに熱気来る!って思ったけど、惜しげもなく本人たちいなくても炎出しまくるし、銃で撃つパフォに火薬が爆発するし!
なんかちょっとしんみりしそうになると爆発させるんだよあいつら!
爆発させて恐怖的なキャーってなってそのあと本当のキャーにつなげてくるんだ!!!
終盤の畳みかけるような爆発連発は本気のびっくり、本気のキャーだったわ!!
まさにつり橋効果!!
あとプレワンの時のメインモニター中心から夜空が広がっていくとき。
それまでな~~~~~んにも一回も使ってなかったレフトライトの死角のところにもイルミネーション用意されてて夜空が広がっていくのすごいな~~ほんと今までそのスペース捨ててたのに最後に使うのかよ~~~参ったぜ!!
⑤セットリストの組み方がすごい
コンサートはセットリストが肝である。当たり前である。
でもその本当の意味を今回のコンサートで初めて知った。
今まで別の現場でコンサートに行くときは、「私の好きなあの曲やってくれるかな」とか「久しぶりにあれが聞きたいしやってほしいな」とか「私の推しの出番がちゃんとありますように(切実)」みたいな気持ちで好きな曲を待ってるパターン、好きなメンバーが出るという曲を待っているパターンが多かった。
今回の10Ksはベストアルバムであり、ファン投票もあったからまぁ好きな曲が来てるというのは当たり前なんだが、全体を通した構成でこのコンサートを形作っているという印象を受けた。
そんなのほかの現場でもあるよという人もいると思う。つなぎが神とか序盤にぶち上げて早々にMAXにもっていくとかあると思う。でもそれだけではない。今回の10Ksはメンバーとファンの対話であり、遠距離恋愛になってしまう恋人たちの別れの前の睦み合いだった。
いつファンになっていても他担だとしても共通してかっこいいと思うGOLDで始まり、デビュー曲リアフェ。亀梨の舌打ち。王道である。王道過ぎる。でもこういう時はそういうのでいいんだ。奇をてらわない、みんなの求めているものでいいんだ。
ここでもうテンションは簡単にMAXになれるのです。ちょろい、おたちょろい
そのあとのBIRTHからの流れですよ。もうここに戻れないと歌って悲しくなったかと思ったらTHE D-MOTIONで笑おうよ、今を飾ろうと歌ってくるんですよ。
かと思ったらONE DROPでBYE-BYE通り過ぎた日よって言ってくるしそのあとWHITEで永遠に終わらないパーティはこれからって優しく慰めてくれる。
ほんとに別れを認められないわがままな彼女にやさしく語りかけてくるようにゆっくりゆっくり別れはつらいけど、それで終わりじゃないんだと何度も何度も繰り返してくる。
気持ちにシンクロさせながらポジティブを埋め込んでくるから、包まれるのは共感。
無意識のうちにこう思うんですよ「私の気持ち、わかってくれている気がする」
本当に見事ですよ。起承の承でそれをやる構成。
大体こういう卒コンとか別れが先にあるコンサート(別れではなく充電期間ですけど便宜的にこう表現しています)は起承転結の転までにみんなの悲しみや盛り上がりやいろんな混とんとした気持ちをすべて高めていって感動的な別れ、そしてアンコールでそれを慰めるように上げていって終わるのが王道というか、私は好きだったんですが(まぁ世の中には起承転結すべて最後まで混沌を高めて感動的な別れ、そして終了みたいな構成もありますよ。もちろん)
今回その結でやるのを承でやったんですよ。
別れを意識させると悲しみが強くなっていって、盛り上がりが難しくなるからあまりこの構成はやらないのかなと素人的には思うんですけど、今回の10Ksは別れを意識させた後に励ましの歌ややさしい歌、前向きな歌を挟んでいるので落ち込む暇がないんですよ。これやっても盛り上げられると自信があったんでしょうね、メンバーなのか演出家なのかどっちの判断かわかんないですけど!
そして一瞬落ち込んだ心の寂しさにそっと寄り添われると、その時に感じるやさしさの印象は普段以上なんですよ。
また混沌としての盛り上がりではなく、別れを現実として受け止め、未来を意識しながら盛り上がることで転のしっとりとしたプレワンでも泣き崩れるとかではなくなるんですよね。
いや、泣くんだけどさ!
プレワンは本当に一つの神聖な儀式だったことは参加した人みんな思っていると思うんですが、その前にあの派手な特効ガシガシのUNLOCKあったのもよかったね。だんだんしんみりされたら本当に悲しくなっちゃう!
だから客席合唱の4Uとプレワンの間にTRAGEDYとUNLOCKがあってガシガシにそこを派手に演出するのはよく考えられてるな~と思いました。
全体的にそうなんですけどメンバーが自分たちの持ち歌に自信を持っていると思った。
最後のあいさつで「10周年を支えてくれたたくさんの楽曲に拍手!」って亀梨が言ったとき中丸が「結構いい歌あるんですよ!結構いい歌あるんです!」って言ってたけど、本人たちが本当にそう思ってるとパンフでも触れてるしそれがこっちにも伝わってくる。
Jr.にも人気があるのは本当にうれしいよね。
この歌ならこの場面でも盛り上げられる、この場面にはこれを入れられるっていう信頼が感じられるセットリストでした。
ビビりな私ならLIPSかキプフェを序盤にカード切っちゃうわ。もったいないね!
そんなこんなの隠し味のおかげで5/1の東京ドームを出るときのみんなの表情は寂しさはあるけど前を向いていたんじゃないかな~と思います。
正直4/30に参加したときはめっちゃ楽しいから明日の寂しさ大丈夫なのか!?しぬんじゃないか!?と思ってたし、終演後はみんな泣きじゃくってると思ったんですよ。キャンディーズ解散コン状態かなと思ったんですよ。
全然違ったよね。ほんとにすごいコンサートだったよ。
メンバー、ファン、スタッフみんなから「いつだって君を一人ぼっちにはさせないと誓う」と言われたようなそんなコンサートだった。心から満足しています。